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2021年11月3日 10:46 PM
#1341

キーマスター
回答させていただきます。
生理周期になると、子宮頸管に血を押し出すことを目的に、子宮を収縮させる必要があります。その収縮に関わるため、「プロスタグランジン」が産生されます。
プロスタグランジンには多くの種類があるのですが、この中でもPGE2と呼ばれる種類のものは[発痛増強物質」なのです。
少し大事なのは、PGE2は痛みを【増強させる物質】です。なので、発痛作用のあるブラジキニン(BK)を増強させてしまうということです。
ちなみに鎮痛薬といえばのNSAIDsは主にPGE2の合成を抑制します。なので、鎮痛作用が起こる仕組みです。
よって、治療手段としては、やはり1番は内服コントロール。
なのですが、そもそもプロスタグランジン自体を過度に放出させなければ、理論上は激しい疼痛を発生させなくて済むと考えられます。
序盤にも述べましたが、プロスタグランジンは子宮頸管に血を押し出すことが目的なので、血流が良ければ過度な分泌は抑えられると考えられています。
なので、我々が出来るアプローチとしては、【血流の改善】です。
指導としては、食生活の見直し、入浴指導、膝掛けの使用。
アプローチとしては、物理療法での血行改善、軽負荷での血行促進、リラクセーション効果を与えるようなマッサージでオキシトシンやC線維を賦活しストレス軽減
このあたりが実践しやすいところかと思います。
ぜひお試しください。
より深められたい場合は、プロスタグランジンがなぜ分泌するか、過度に分泌しないようにするためにはどうすれば良いか?を深掘りすることをおすすめします^ ^