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3つに分けて回答させていただきます。
【長時間の同一姿勢保持後の円滑性低下】
これに関しては、似た質問を以前いただいたため「emurinさんの動きだし」の回答をご覧ください^ ^
ポイントだけここでお伝えしますと、↓
不動状態
「不動状態(それに近い状態含め)が続くと
①筋膜の性質により筋が硬くなる。
②滑液が関節腔全体に行き渡らなくなる
という点と、
活動後増強
「活動後増強とは、筋の発揮能力は,事前に強い筋収縮を行った後に一時的に増強する」
の点と、
筋の反応性
筋が適切なタイミングで必要な筋力を発揮出来る能力があるか?
の点と、
筋の余力
動作を遂行出来るだけの筋力があったとしても、その動作に対して必要な筋力がギリギリなのか、余裕なのか?
の点をポイントとして挙げています。
何にせよ、詳細は「emurinさんの動き出しについて」からご覧ください。^ ^
【痛み】
【右大腿外側】
大腿外側の痛みの可能性として臨床上多く感じるのは、
骨格筋では大腿筋膜張筋自体の疼痛、中殿筋のトリガーポイントによる関連痛、
神経では外側大腿皮神経絞扼が考えられます。
膝OAがあり伸展制限があるということは、膝屈曲位による骨格筋の安定化機構が働くはめになってしまいます。そのため、大腿外側にあるTFLやITB、中殿筋の過剰収縮→ブラジキニン増加による疼痛。
の流れもあると考えられます。
また、中殿筋や小殿筋の場合は関連痛として大腿外側もあるため、これらの股関節筋群の圧痛の評価、トリガーポイントリリース(疼圧痛部位を痛みが軽減するまで押圧し続ける)こともポイントです^ ^
【左腰】
左腰に関してはなんとも難しいところですね。提示いただいた情報からの推測をさせていただきます。
まずは、重心の左偏位を右腰部筋が止めようとすることでの筋性疼痛が考えられます。
ただ、この重心偏位がどこからきているのか?が根本的な問題だと考えられます。
一例として挙げますと、
どこか他部位に疼痛や違和感、不安定性があることにより左偏位となっているかもしれません。
その結果として、腰部痛はあるが「他の隠れた問題が表面化されない左重心」を獲得している可能性があります。
なので評価としては、他動的と自動的で座位立位時の重心位置を正中位、若しくは逆の右重心にしてみます。
これにより生じてくる問題が、左重心を惹起する真の問題と思われます。
左重心以外だと頸部や他腰部に痛みが出たり、姿勢そのものに違和感、恐怖心、個人的に最も多いのは特定筋の過剰収縮による疲労感が出たり。
まずはこの評価を行い、実は弱化していた筋があれば強化したり、骨靭帯性の問題でそうならざるを得ない姿勢であれば、代償として受け入れての指導が必要かもしれません。
【着座(恐怖心)の原因】
筋収縮感の低下、荷重感覚の低下の2つの影響が考えられます。
ヒップアップやキッキングに力が入らない。
これがかなり重要なワードだと考えられます。
筋力低下により、筋収縮感の低下がしていると、不安感や恐怖心といった感情に繋がりやすいと臨床上よく感じます。
これが原因であれば、筋力増強が必要ですね。
キッキングやヒップアップはいずれも部分荷重課題ともいえます。なので骨折後リハでは荷重感覚の促通として訓練に取り入れられることもあります。
裏を返せば、この課題に力が入らないというのは、筋力低下か荷重感覚の低下と考えられます。
これが原因であれば、感覚のフィードバックを入れながらの荷重課題がアプローチとして有用です。
例えば、踵から押圧を加え骨軸を意識した荷重をしたり、あえて踵からずらして荷重を加え、その違いを学習したりですね。これかなり効果的です、是非してみてください☀