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#2598
眞本匠
キーマスター

回答させていただきます。
腹臥位をとれず、かつ後面筋の強化が必要な方は多いですよね。圧迫骨折も然り。

私が臨床で用いている方法を、リンク毎にご紹介していきます。

【①脊柱起立筋、僧帽筋、菱形筋の強化ー座位】
引用先の図4↓
これオススメです。胸椎への意識をもっていただくと、筋収縮を感じ取れます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptcse/20/1/20_7/_pdf

【②体幹側屈筋、深層筋、脊柱起立筋、殿筋の強化ー座位】
引用先の動画↓
※動画先では評価として紹介されていますが、そのままアプローチとしても有用です。

【③腹直筋の強化ー座位】
引用先の方法↓
引用先では、背もたれがある状態でしています。ですが、背もたれ無しで、徐々に角度を大きくしてくことで難易度を調整出来ます。
慣れてくると、後ろに倒れる寸前まで出来る方もおられます。視覚的に体幹筋の出力を確認できる為、評価としても有用です。
https://mainichigahakken.net/health/article/post-1086.php

【④殿筋ー側臥位】
やはり、代表的なクラムシェルですね。
引用先の動画↓
大転子付近から抵抗を加える事で、より殿筋の強化を図れます。

 【⑤小殿筋優位ー側臥位】
等張性外転運動として、側臥位で股関節外転 0° から外転 20° までの運動を【最大筋力20%】で行う。
最大筋力の40%、60%と比較して効果に差があったため、小殿筋強化には低負荷が良いとされています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/31/4/31_597/_pdf

【⑥殿筋群ー背臥位】
有名なブリッジの報告です。
膝角度が浅いとハム優位、深いと殿筋優位は有名ですが、他にも
片脚ブリッジをしたり、骨盤に抵抗を加えたり、上肢代償を無くすために挙上位にさせたり、股関節外転位ですることで大殿筋の線維方向に沿わせたり、色々組み合わせはあります^_^
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika1996/13/2/13_2_79/_pdf

【⑦起立筋ー座位、立位】
引用先方法↓
この方法は有名で、圧迫骨折後の圧潰進行を抑制したとの報告があります。
座位や立位で、上肢を3秒挙上⇒2秒制止⇒3秒かけて戻すの反復をする運動です。
圧迫骨折後は必須の運動になりますが、それ以外の方でもおススメ^_^
http://yoriyoihibio.blog.jp/archives/17532015.html

【まとめ】
色々とご紹介しましたが、オススメなのは座位での強化です。
荷重位でありながら、体幹なら立ち直り反応を利用出来ますし、殿筋ならカウンターアクティビティを利用出来るため、嫌でも筋収縮が生じます。

ご紹介した座位での方法は、体幹の回旋を入れると多くの筋に刺激が入るため、更に有効となります^_^