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ご返信ありがとうございます^^
上記内容を含めて回答させて頂きます。
まず大前提として腫脹の影響は必ずあると思いますので、腫脹管理の継続は重要ですね。
そして可動域制限については様々な要素が考えられますが、end feelが筋性?ということから深ぼっていきます。
まず股関節屈曲位と伸展位での膝可動域のラグについては屈曲位>伸展位ということで二関節筋である大腿直筋の伸張性低下は影響しているかと思います。ただ年齢も加味した上で、この方が股関節伸展位で膝深屈曲位を求められる場面は非常に少ないと思います。ですので、単純な膝屈曲可動域を改善したいのであれば、関係性は低いと考えます。
では、どこにフォーカスを当てるか?というところですが、TKA後の筋性制限はやはり内側広筋・中間広筋由来のものを疑います。術式が不明ですので、予測の範疇にはなりますが、術中に内側広筋が一度切離され、縫合されている場合、術後のリハで屈曲機会を十分に設けられていないと、縫合部位や周辺組織と癒着している可能性があります。
痛みと相談しながらストレッチをかけていき、可動域の改善が得られるかどうかで癒着の有無を判断します。もしも変化があれば筋の伸張性や痛みへの慣れが影響しているため、改善が見込めます。ただし、変化がなければ癒着の可能性があり、リハでの改善が難しいことが考えられるので、その旨を患者さんに説明する必要があります。
また疼痛部位が創部の上方ということで、膝蓋上嚢も影響しているかもしれません。TKAでは術中に少なからず膝蓋上嚢への侵襲も加わります。これまた術後のリハでこの部分がケアされていなければ、癒着の可能性があります。
こちらも参考にしてみて下さい⇓
ちなみに他動屈曲可動域ですが、患者さんを脱力させられていない可能性も考えられます。
こちら私が人工関節センターに勤めていたときの先輩の動画です。こちらも参考になるかと思います^^