返信先: 関節可動域制限因子について

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#3796
池田拓未
キーマスター

回答させて頂きます。

①エンドフィールを確認するために工夫されていること気をつけていること

私が最も意識していることは”自由に操作できる環境が整ってからエンドフィールの評価に入ること”です。

例えば、最終域手前で痛みの恐怖心から反射的に力が入ってしまうと、筋・腱の短縮が影響している制限であっても、急に硬くなる感覚に囚われ、筋スパズム性であるといった誤った評価になってしまう可能性があります。

こういった誤評価を極力起こさないためには、”いかに脱力させられるか”がポイントだと考えています。

脱力させるポイントとしては釈迦に説法かもしれませんが「質量中心を把持する・支持基底面を広げる」この2つは必ず意識する必要があります。これを徹底するだけでも対象者の安心感は変わってきますが、それでも脱力できないときは”あえて一度思いっきり力を入れてもらうこと”がオススメです。

例えば膝関節屈曲時に脱力できない場合は、膝を一度思いっきり伸展してもらいます。要は努力性の等尺性収縮です。人は力を入れると、その後は抜かざる得なくなります。呼吸と同じ原理ですね。ですので、伸展すると、その後は脱力位を保ちやすくなるため、エンドフィールの確認が比較的やりやすくなるかなと思います。

②なぜ制限が起きるのか分かりやすくアウトプットする方法について

どの部位の制限が起こっているのかによって説明内容は異なりますが、基本的には”分かりやすいモノ”で例えると良いです。

最もわかり易い例としては”筋”を”ゴム”に例えるといいです。おそらくストレッチの説明などでもよく使用しているかと思いますが、エンドフィールも同じような説明が可能です。

エンドフィールが徐々に増加する場合、筋・腱の短縮および、筋膜の癒着が制限因子として考えられるため、”ゴムが限界までつっぱってしまい、それ以上伸びないんです”ということを説明できればよいかと思います。

また骨性制限が考えられる場合は”骨模型”を用いて説明してあげるとイメージがつきやすいです。”本来は骨盤の部分に大腿骨がはまり込んでスムーズに動きますが、なんらかの影響ではまり込みが上手くいかずに、骨同士がぶつかっています”このような説明で十分かなと思います。

エンドフィールに限った話ではないのですが、基本的に”モノ”を使用するとイメージしやすく、視覚化されるので、分かりやすいです。

是非、参考にされてみてください^^

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