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#4282
眞本匠
キーマスター

回答させていただきます。
前回もスクワットのポイントについて回答しておりますので、こちらを参考にされてみてください。↓

➀股関節内外転角度
外転角度が広いと内転筋群が活動が増加

②膝屈曲角度
・50度以上の角度は膝蓋大腿関節に負荷がかかり疼痛誘発。
※逆に50度未満であれば関節負荷を少なくしたスクワットが可能
・屈曲角が大きいほど大腿直筋、内側外側広筋の活動が増加
大腿二頭筋や半膜様筋の活動はあまり変わらず

③ピッチ(運動速度)
速度が速くなると大殿筋や中殿筋、ハムストリングスの活動は増加。大腿四頭筋は変わらず。

④足圧中心位置
・足圧後方分布だと、大腿四頭筋や前脛骨筋の活動が増加(膝屈曲が大きいとよりUP)
・足圧前方分布だと、半膜様筋、大腿二頭筋、腓腹筋の活動が僅かに増加

⑤荷重分布
・片脚スクワットでは、大殿筋や中殿筋、大腿筋膜張筋、大腿直筋の活動が増加
大殿筋と中殿筋は5倍にも増加する。

【スクワットと起立着座の選択ポイント】
スクワットは支持基底面内に重心が常に投影されているため、姿勢制御としては難易度が低い課題。起立着座は支持基底面と重心位置のズレがみられ、加速度といった要素も加わるため姿勢制御の難易度が高い。
つまり、筋力増強をメインとしたい時はスクワットで上記の①~⑤の工夫を凝らしてアプローチします。バランスにも不安要素がある場合は、起立着座練習を用いたアプローチをします。

追記
個人的には、高齢者への下肢筋力増強には
スクワットよりも起立着座練習を推奨しています。
スクワットだと、日常生活にない動作なので、中々自主練習として習慣化されにくい印象です。
日常生活に繋がる起立着座練習であれば習慣化されいので、個人的におすすめです^ ^