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ヒップとアンクルのストラテジーは、
支持基底面から重心が逸脱しようとした時の身体の反応です。
一般的にストラテジーが出る順序は
アンクル→ヒップ
とされています。
アンクルストラテジーは、前後の重心動揺時に見られやすい現象で、前方へのふらつき時は下腿三頭筋が、後方へのふらつき時は前脛骨筋が働き、重心を戻そうとする役割をもちます。
臨床時の特徴は、高齢者はこのアンクルを使うのが非常に苦手とされています。下腿三頭筋や前脛骨筋の筋力をかなり必要とするので、高齢者だとうまく使えません。
言い換えると、前後のふらつきがある方は足関節周囲の筋力を必ず評価し、弱化があれば筋力強化をするとバランスが改善します。
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ヒップストラテジーは、アンクルの活動だけで重心を元に戻せない時に見られます。
股関節を支点に体幹を大きく前後左右させ、重心を元に戻します。
これは高齢者にも見られやすいですが、アンクルの筋力が弱い故に、少しバランスが崩れるとすぐにこの反応を出しがちです。
股関節疾患で痛みが股関節にある場合は、アンクルストラテジーを中心にする方もおられるので、その場合は股関節の痛みを軽減させ、両方のストラテジーを使えるようにするのも重要です。
以上より、アンクル→ヒップの順で重心を戻すのが普通ではありますが、アンクルの筋力が弱いとヒップ優位になる。となると尚更アンクルを使わなくなり、転倒しやすい。ということになります。
よって、とにかくアンクル周囲の弱化を評価し、強化を進め、股関節の痛みや可動域も改善させることで、重心動揺時に修正出来る身体にすることがバランス改善のポイントと考えています。
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カウンター○○系は、一般的なものではなく、
クラインフォーゲルバッハの運動学というものの中で使われている用語です。
これはシェアリングアンサーで後日回答しますね。