返信先: ACLR後の早期スポーツ復帰について

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#6006
池田拓未
キーマスター

色々とACL再建術に関する論文を漁っているのですが、復帰時期に関する報告は術式によるものが多い印象にあります。


❑ Jリーガーに対する移植腱の膝最大伸展位固定(maximum extended fixation 以下 MEF)では、平均 6.6(5.5-8)ヵ月で再断裂なく復帰した¹⁾
❑ Leeds-Keio人工靭帯というACL再建術後の場合、ゲーム復帰は平均 6.4 ヶ月であったとの報告があり、L-K による再建術後のスポーツ復帰はBTBやハムストリングス腱を用いた再建術後の場合よりも早めの印象を受ける²⁾
❑ 長方形骨孔ACL再建術では全例5ヶ月以内に骨対骨の融合が完成する³⁾


正直ここを漁りだすと無数に報告がありますので、とりあえずこのあたりをご提示させて頂きます。

リハビリテーションの進行方法の違いが復帰時期に影響を及ぼすという報告もおそらくあるとは思うのですが、これは術式を絞って検索をかけたほうが質の高いものが得られる印象です。ちなみにshioneさんが担当されるACL再建術後症例はどういった術式の方が多いでしょうか?



<引用文献>
1)内山英司, et al. "J リーグ選手の膝前十字靭帯再建後の復帰について: 膝最大伸展位での移植腱固定による靭帯再建術." 日本臨床スポーツ医学会誌 30.1 (2022): 269-273.
2)膝前十字靱帯(ACL)損傷理学療法診療ガイドライン Q&A,p55.
3)Masuda H et al. Bone-to-bone integrations were complete within 5 months after anatomical rectangular tunnel anterior cruciate ligament reconstruction using a bone-patellar tendon-bone graft. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2018 Dec;26(12):3660-3666.

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