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お世話になっております!
棘上筋前部線維という部分だけでここまで追求する姿勢に感銘を受けております。ただこういった思考はめちゃめちゃ大事ですね^^
▷棘上筋前部線維の伸張性低下または滑走不全に対しての介入
伸張性低下と滑走不全の状態について考えるとスッキリするかと思います。簡単にいうと前者は伸びない、後者は滑らないのです。
つまり伸びないものに対してはストレッチを、滑らないものに対しては滑らす施策が大切です。
この滑らす施策というのは、色々あるかと思いますが、個人的にはシンプルに筋の収縮弛緩を反復するだけでいいかと思います。静的なストレッチによって時間をかけて伸ばすよりも、何度も広い範囲で筋を動かすことを意識したほうがいいです(厳密な量はエコーでしか分かりません)。
つまり、棘上筋前部線維であれば肩関節外転、内旋運動を痛みの範囲かつ広い範囲で行うことをオススメします!
また内転制限については、これまで自分のもちうる方法は全てお伝えさせて頂いたつもりです(特に体側に手をついて徐々に荷重をかけていき、相対的な内転を出す方法が最も効果的です)。あくまで機能解剖に沿ったものを軸に考え、あえて特別な徒手療法は用いておりません。
▷筋上筋前部のエクササイズを行う場合も
敢えて肩関節は内旋位で行わずに、外旋位で行った方が、三角筋中部・後部の代償がないためいいのか?
個人的には筋力強化を図る上では内外旋を意識していないので、フルカン肢位で行っています。
理由としては、三角筋の代償はもちろんの事、棘上筋の筋断面積のなかで、前と後を筋力強化レベルで分けるのは至難の業ですし、負荷をかけた状態での内旋はインピンジメントを誘発する可能性があるためです(高齢者は特に)!