返信先: 共収縮について

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#6490
池田拓未
キーマスター

ご丁寧なご返信ありがとうございます!

現状ですと、かなり筋攣縮が強い状態となっているようですね...

もしも私自身がこういった症例をどうするかを考えてみました↓

①脱力練習
パテラセッティングによる内側広筋の収縮によって即時的に大腿二頭筋の緊張が取れたとしても、その状態を日常的に継続していく必要があるかと思います。
ですので、家では基本的に端座位の状態で生活していただき(座面高いほうが理想)、脱力感の獲得を図ります。これは疼痛に敏感だという背景からも有効かと思います。

②内側ハムストリングスの促通
ヒールスライドを下腿内旋位で実施します。または①の延長で、端座位で足元にペットボトルやストレッチポールを入れて、転がすように膝屈曲運動を実施します。このときも必ず内側ハムストリングスの収縮を意識してもらいます。

③内側広筋+内側ハムストリングスの同時収縮
こちらはやや緊張が抜けたあとの話にはなりますが、いざ荷重が開始となった際に、両筋を同時に使えるような状態づくりが行います。方法としては端座位にて、床面を踏むように力を入れてもらいます。このとき患者さんには両筋に触れた状態で、筋硬度の上昇を確認してもらいます。

こういった流れで介入を行っていくかと思います。
また動作としては松葉杖歩行での免荷中に過度な膝屈曲位で免荷肢位を取らないようにもお伝えしておくとよいかと思います。

すでに実施されているかもしれませんが、参考になっていれば幸いです。