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2021年10月22日 8:35 PM
#1131

キーマスター
猫背姿勢による肩甲骨の前傾、外転、下方回旋というのは、基本的に脊柱のマルアライメントによって生じている現象だと考えています。
例えば、猫背姿勢というのは脊柱の後彎が増強することで、上位肋骨は前方回旋し、その形状に沿って肩甲骨が前傾、外転、下方回旋します。
伴って、逆の作用をもつ肩甲骨の内転筋、上方回旋筋が弱化し、さらに肩甲骨の前傾、外転、下方回旋を助長してしまいます。
ですので、猫背姿勢によるこれらの肩甲骨マルアライメントは肩甲骨周囲筋の筋活動変化というよりも、脊柱後彎を作り出してしまっている原因が本質的な部分かと思います。
またこういった例でも上肢を挙上する際には、肩甲骨の前傾、内転、上方回旋は生じます。ただ健常者に比べると、どうしてもその可動域は狭くなってしまうので、最終挙上までクリアできない人を多く経験します^^