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回答させていただきます。
先に明記しておきますが、私自身マッケンジー法自体を深く学んだ経験はありませんので、マッケンジーの簡単な概要をまとめる程度に留めさせていただきます。私見もあまり入れませんが、ご了承ください。
【脊柱伸展姿勢での運動療法】
後方へ移動した髄核を正中へ復元させる効果がある。と提唱されており、腹臥位での腰椎伸展、更にはそこからパピーポジションを取るといった伸展を強調する運動療法も推奨しています。
【姿勢障害による腰痛への運動療法】
持続的な不良姿勢が原因での腰痛は、靭帯に長期間のストレスが加わっていることが問題であるとされています。
よって、マッケンジーでは正しい姿勢[腰椎前彎位]にするために、ある運動療法を推奨しています。それはsluch-overcorrect法という方法です。↓
【腰椎を極端に後彎させた悪い姿勢から、最大限前彎させた肢位をとってもらう。これを15〜20回反復した後に、最大限の前彎姿勢から10%力を抜いた姿勢が正しいと指導する方法】
これにより、靭帯へのストレスが軽減し疼痛も軽減するというメカニズムを提唱されています。
【腰部軟部組織の瘢痕、拘縮による腰痛への運動療法】
これが原因の腰痛の場合は、ストレッチを推奨されています。腰部のストレッチは他動運動では困難なため、運動療法として、セルフストレッチの位置付けになっていると考えられます。
【神経根が周囲の組織に癒着したことが原因の運動療法】
癒着した神経をストレッチするような自動運動を行い、症状を緩和すると提唱されています。神経モビライゼーションのようなものかと考えられますね。
【まとめ】
マッケンジーは、腰痛を数種類に分類し、それに見合った運動療法を展開しているということがイメージ出来たでしょうか?
手技に関しては、学んでいないのに言及するのはどうかと思うのでこの辺りまでとさせていただきますが、我々の臨床でも応用出来る部分はいくつかありますね^ ^