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2021年11月17日 11:35 PM
#1549

キーマスター
回答させていただきます。
「股関節外旋位」が、股関節単独が影響し外旋位になっているのか、運動連鎖から外旋位となっているのか?で考え方は変わってくると考えられます。
【股関節単独が影響し外旋位】←個人的には少ない
これは、脳卒中による股関節周囲筋の筋緊張低下症例、男性で股関節周囲軟部組織が適応し外旋位になりやすい方に多いです。
これらの両者に適応するアプローチは、マッスルインバランスの是正(外旋筋と内旋筋のmmtを比較し内旋筋が優位に弱化していれば内旋筋を強化)と
股関節深層筋のスタビリティを高める(閉鎖筋や腸腰筋、小殿筋といった深層筋の促通)です。
これで、根本的な問題を解決していきます。
【運動連鎖から外旋位】←個人的に多いです。
これは、いわゆる(スランプポジション)と言ったりもするのですが、骨盤後傾位で胸椎も屈曲位となる姿勢で、よくある円背の不良座位姿勢を想像してください。
この状態だと連鎖で股関節が外旋位となり、かつ骨盤後傾のため足底に重心がとにかく乗りにくいですよね。
また、脊柱屈曲位の悪い点は、靭帯や筋膜組織に依存して座位をとってしまうことで、動的な立ち上がりという活動に移行することが円滑に出来ないことです。
なので、この場合は股関節に着目するのではなく、
脊柱に着目します。脊柱伸展骨盤前傾を目標に、腸腰筋や多裂筋を促通し、結果的に股関節外旋位も改善するようになり、足底にも重心が乗るかと思われます。
もしtakuya様の質問の意図と違うのであれば、返信いただけますとありがたいです。よろしくお願いします。