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回答させて頂きます^^
まずこれまで私自身、顎関節について深く学んだことがないため、私見を絡めてお伝えすることができません。ただ今回ご質問をお受けしてから論文を漁りまして、いくつか面白そうなものが見つかったので、シェアのみさせて頂ければと思います。
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(1)山本寛明 et al. "咬合が歩行に及ぼす影響." The Journal of Gifu Dental Society (2016): 1.
https://d.kuku.lu/bd7d5a422
片顎咬合は静止時の重心動揺を補正する可能性がある。また咬合状態の変化は歩行開始から約10歩までの歩行に影響するがその後の影響は少なくなることが示唆された。
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(2)辻清薫 et al. "顎関節内障における全身姿勢の分析." 日本補綴歯科学会雑誌 38.1 (1994): 1-8.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjps1957/38/1/38_1_1/_article/-char/ja/
顎関節内障群では頭部、肩部、腰部のいずれも患側が上がっている者が最も多かった。オトガイは患側に偏位する傾向がある。
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(3)瓜谷大輔 et al. "顎関節症患者における頭頸部および上部体幹アライメントの特徴." 理学療法学 Supplement Vol. 40 Suppl. No. 2 (第 48 回日本理学療法学術大会 抄録集). 公益社団法人 日本理学療法士協会, 2013.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2012/0/2012_48100730/_article/-char/ja/
顎関節症群は対照群よりも頭部前方位姿勢が著明であった。
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(4)瓜谷大輔. "顎関節症症状が開口運動に及ぼす影響─ 二種類の頭位における比較検討─." 理学療法科学 24.6 (2009): 919-923.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/24/6/24_6_919/_article/-char/ja/
顎関節症症状を有する者は、頭部前方偏位により協調的な下顎運動が損なわれやすい可能性がある。
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色々と読み漁ってみましたが、頭部前方偏位との関連性は多く報告されており、goaiueoさんがおっしゃるような頚椎アライメントへの影響も大いに考えられます。それが結果的に姿勢や歩行の安定性にまで寄与しているようです^^
今後私自身もこれを機に顎関節について学んでみようと思います。またなにかいい論文がありましたら、シェアさせて頂きます!!!
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この返信は1年、 6ヶ月前に
池田拓未が編集しました。