返信先: 大転子の出っ張りについて

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#1769
池田拓未
キーマスター

回答させて頂きます^^

「大転子の外側への出っ張り=大腿骨の内旋が増大している」と考えてよいかと思います。

本来、大転子というのは水平面から見た時に後方に位置します。後方に位置しつつも、前捻角が存在することで、大腿骨頭が臼蓋に上手くはまり込み、股関節を形成しています。

しかし、大腿骨が内旋位にあると、大転子の位置が前方に偏位し、結果的に前額面からみると、外側へ出っ張るような形となります。

この主な原因としては”骨盤前傾の増大”が考えられます。骨盤が前傾すると、股関節の被覆率は高まりますので、伴って大腿骨は内旋位をとりやすくなります。臼蓋形成不全や変形性股関節症ではこのような状態に陥りやすいかと思います。腰痛を訴えるような症例も多いですね。

kengoさんのおっしゃるように深層外旋六筋や靭帯の緩みによっても生じる現象かとは思いますが、骨盤前傾が先行して生じていることが多い印象です。

このような流れで大転子が外側に出っ張るというような現象が生じていると考えています!