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#1771
眞本匠
キーマスター

回答させていただきます。
前提として、私と共同運営者のたくみさん にPMRの患者さんの臨床に携わった経験がありません。
なので、我々に臨床感は正直ありません。
私の助言はあくまでご参考程度にと考えていただければと思います。

いくつかリサーチした症状等の結果を元に、takuyaさんの【疼痛が強すぎで動作が出来ない】について考察していきます。

①PMRは比較的急性に発症し、起床時から午前中に症状が強く、筋痛が主で関節痛を伴うこともある。起床後最低30分は持続する。

まずは基本的なところから。
takuyaさんの患者さんも同様に日内変動があるのであれば、どの時間帯なら疼痛が小さいか評価し、その時間帯での介入に合わせることがまず一つと思います。本当に基本中の基本ではありますが。。

また、「筋痛が主体だが関節痛を伴う場合がある」という点。
PMR由来の疼痛はステロイド薬での治療となると思いますが、
こわばりや激しい疼痛に伴う筋の二次的な疼痛は、介入意義があると考えられます。

PMRは動作時痛が強いと散見されるため、等張性収縮や運動療法でのアプローチは困難?と推測しています。なので、優しく触れるアプローチや20〜30%MVCの等尺性収縮で筋内の発痛物質を循環させる介入が効果的かと考えています。

②関節痛や可動域制限は手指や足趾などの小関節よりも肩や股関節などの大関節にみられ、 関節の腫脹を呈する例は少ない。

大関節の肩関節、股関節の筋群に動作時痛があるのであれば、その関節以外から筋にアプローチするのも一つの手かと思います。
関節痛であればその当該関節を触るしかありませんが、筋痛であれば他関節からでも伸張短縮は出来ます。

ちなみに、可動域制限が拘縮に移行する理由としては、PMRでは筋痛やこわばりが主症状のため「筋性拘縮」が主だと考えられます。

筋性拘縮は、不動による筋膜のコラーゲン線維の増加と配列異常が原因です。これは筋収縮で局所循環を是正することがアプローチとしては有用です。

なので、PMRにおいても同様に、疼痛を極力抑えた上での筋収縮が必要になります。

※最も疼痛が強い関節は、動かされるだけで[痛い]と認知していることが非常に多いと感じています。
なので、例えば肩関節周囲筋であれば、肘関節操作で上腕二頭筋三頭筋、同様に肩甲骨や脊椎操作で肩周囲の筋はかなり反応が出るかと思われます。股関節も然りですね。

臨床感のない内容かもしれませんが、病態や症状から考察し回答させていただきました。
実際の臨床では、ステロイドの副作用を皮切りに色々と問題があるかと思います。
なので、この回答では参考にならないかもしれませんが、二次的な要素に対しての介入であれば、いつでもご相談ください。

【参考】

https://www.ryumachi-jp.com/jcr_wp/media/2021/02/riumachisei-tahatsukintsusho.pdf

https://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000609.html