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2022年1月15日 12:49 PM
#2173

キーマスター
回答させていただきます。
まず生理学的現象を簡単に言いますと、
筋腱移行部の伸張が大きい=1b抑制に有利
筋温が高まりやすい=筋弛緩に有利
ホールドリラックス様の効果がある
と考えられます。これを念頭に置き、以下の報告をご紹介します。
【伸張された可動域は維持されるか?】
遠心性収縮とストレッチでどちらが可動域の改善効果があるか?を研究した報告があります。
この報告によると、ストレッチよりも遠心性収縮の方が可動域の改善に効果があったとしています。
筋や遠心性収縮の方法にもよりますが、この報告のようにハムストリングスだと効果はあると考えられますね。
この方法では、フルレンジでの遠心性収縮を採用しています。※詳しくは原著。
これのアウトカムは即時性なので、持続効果は分かりません。ですが、遠心性収縮とストレッチを比較すると前者の方が筋温の上昇や粘性の低下には有利とみる考え方もあります。
また、他にも6週間のトレーニングプログラムによっても柔軟性を向上させることが示されている。との報告もあるため、やはり運動による柔軟性向上は効果があるといえます。
また、ストレッチよりも筋腱移行部が伸張されやすいため、1b抑制がかかりやすいと言えます。
ぜひ原著も見てください^ ^↓
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2953312/