返信先: 転倒の原因について

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#4299
眞本匠
キーマスター

回答させていただきます。
明確で確立された考え方はないと思われます。

不慣れな環境での躓きは確かに健常者でもありますよね。
かといって、慣れた環境でも100%健常者は躓かないのかと言われるとそうではないです。
敷居にせよ段差にせよ、クリアランスに少しエラーが生じると【躓き】という現象が起きます。
健常者といえど、急いでいる時や体調不良時は注意が向かず躓くことはある。と捉えています。

高齢者の臨床的な評価としては、躓きを0か1あるかないかを考えるのではなく、【躓きが1か100か?の頻度と身体の内的要因の問題が比例しているか】だと考えます。

例えば、我々健常者が慣れた環境や不慣れな環境での敷居を100回超えようとして、躓いたとしても1回あるかないかたと思います。

高齢者だと回数が更に多くなると思います。
この加齢性変化が、どの内的要因かを評価することが大切になります。回数が多い方は何かしらの内的要因が如実に機能が低下している可能性が高いです。

分かりやすいのであれば、背屈角度が保たれているか、デュアルタスクで問題が無いのか、下方視野に問題がないのかなどを確認します。

仮に躓き回数が多いにも関わらず全ての内的要因が100%と問題が無い場合(無いとは思いますが)は、外的要因に問題があるかもしれません。

転倒の内的外的要因の問題の多さや躓きの頻度を照らし合わせることをおススメします。

私ならこのように考えます^ ^