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回答させていただきます。
めちゃめちゃ深い話ですね!
個人的に大好きな分野です^ ^笑
でも考え方が難しいですよね💦
今回の内容は反射の応用方法が分からない。
ということなので、【バランス】の話だと思います。
なので、本題に入る前に、まずはバランス能力についての考え方の概念についておさらいしていきます。
ここが曖昧だと、反射の考え方も間違ってくるので。
かなりややこしく見えますが、大事な話です^_^💦
そもそも、バランスアプローチをする上では、3つの概念をベースに評価や治療を展開していきます。その三つとは、
バランスを姿勢反射やバランス反応として捉
える見方を【①反射階層理論】
バランスは脊髄レベル、脳幹レベル、前頭葉頭頂葉レベルの3層によって制御されているとする見方を【②階層理論】
バランス能力が、種々の諸機能によって構成され、個人ー課題ー環境の3者の相互作用がバランスを決定しているとする見方が【③システム理論】
このように言われています。
ここで知っておいていただきたいのは1つだけで、
❶反射反応理論は最も古い概念で、この考えだけでバランスアプローチをしても、解決は難しい。※環境の問題や大脳による制御をほぼ無視しているので。
ってことだけです。つまり、バランスを良くする時は、よく聞く反射や反応の考えだけではなく、環境や課題との相互的な考えや、大脳の問題にも着目しましょうというのも大事というわけです。
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では、本題に入ります。
ごちゃごちゃ言いましたが、今回は反射の話なので、3つのうちの最も基盤となる反射反応理論について解説していきます。
この概念では、
【1感覚入力が運動出力をコントロールする】
【2運動は多くの反射が複合した結果現れる】
この大きな二つをアプローチの拠り所として考えています。
※ボバースやPNFなどの伝統的手技はこの理論をベースに考えています。
なので、立ち直り反応や平衡反応を臨床に繋げるとなると、この反射を感覚入力をして促通して、出るようにしてあげよう。
というのが端的に答えた結論です。
正常な姿勢調節として現れるはずの立ち直りや平衡反応が出ない=陰性徴候
この陰性徴候を改善させるために反射階層理論を使って考えると、前述した二つの概念に立ち戻るのです。
なので、【感覚入力をして、運動出力をコントロールする】ということになり、ボバースやPNFでもステップ反応や平衡反応を促通しています。
ここまでの理論的な回答はわかりにくかったでしょうか?
もし各理論に聞き覚えがあまりなければよくわからなかったかもしれません。
小難しく言わずに回答すると、だいちゃんさんが立ち直り反応や平衡反応と捉えている反応は正常な姿勢調節です。にも関わらず患者さんが反応を遅れていたり消失していたら、
それを感覚入力で促通して改善させる。
というのが反射反応理論を利用した回答という感じです^ ^!
何か疑問があれば、いつでも返信ください^ ^!