返信先: 体幹前傾姿勢について

ホーム Question&Answer 質問コーナー 体幹前傾姿勢について 返信先: 体幹前傾姿勢について

#4988
眞本匠
キーマスター

遅くなり大変申し訳ございません。

支持面の狭小化により体幹姿勢を変化させる原因は、【姿勢制御】の影響と【体幹筋、下肢筋の問題】が大きいと考えられます。

まずバランステストの結果から推測します。
このレベルの姿勢制御機能であれば、
支持面の狭小化時に股関節や足関節の制御機構を最大限に活かして姿勢を保とうとします。
その反応として体幹を前傾しているかもしれません。

評価としては、支持面を狭くした状態でライトタッチ(指先のみ手すりに触れる)をし、制御機能を担保してどう反応とするか?を見ます。歩行の場合は両手すりを軽く触れての動作を見ます。
これで安定し体幹を直立できれば、姿勢制御が問題であり、やはり前傾していればそれ以外の要因となります。

アプローチとしては、バランス練習ですね。
ライトタッチの程度(何gの圧で手すりに触れるか?)を増減させての介入がおすすめてす。

【体幹筋、下肢筋の問題】
体幹も弱化があるようなので、単純にその弱化も1要因としてはあると考えられます。

問題は下肢筋です。
立位保持というのは、支持面となる下肢がある程度の抗重力伸展活動をした上で、脊柱起立筋が活動するので直立立位を保てています。

言い換えると、下肢筋に弱化があると、その分体幹の姿勢にも影響を及ぼすと言うわけです。MMT上では下肢も3レベルのため、この要因もあるかもです。

評価としては、先程と似ていますが、
支持面を狭くした状態にし、胸郭を垂直上に持ち上げるような介助をします。
これにより筋力の需要が減るため、弱化した筋でも立位を保てるようになります。

これで改善があれば筋力低下&姿勢制御(触れているため)が原因というわけですね。

アプローチとしては、筋力トレーニングが必要となります^ ^