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2022年8月25日 8:22 PM
#5317

キーマスター
回答させていただきます。
起床直後は確かに覚醒が低下していますね。
これが極端な場合は睡眠慣性、睡眠酩酊と呼んだりもします。睡眠→覚醒状態に切り替えができない一過性のぼんやりした状態を指します。
このぼんやり状態だと、集中力低下や注意散漫に繋がることで、歩行に悪影響がでると考えられます。
上行性脳幹網様体賦活系が意識覚醒に関わっていますので、歩行し続けることで覚醒が上昇し、徐々に歩行が安定すると考えられます。
ただ、歩行においても、起床直後は歩行障害に繋がる要因がいくつかあります。
例えば自律神経。
副交感神経状態から交感神経への切り替えは、交感→副交感の切り替えよりも時間がかかります。
これも、朝に骨格筋の活動が不十分もなり歩行に悪影響が出ると考えられます。
また、寝起きは骨格筋や筋膜の粘性が上昇しています。単純な動きにくさが歩行に影響が出てしまいます。
これら全てがあいまり、寝起きのふらつきを生み出してしまっていると考えられます。