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2022年10月7日 9:55 PM
#6002

キーマスター
基本的に脱臼というのは、その動きが複合的に生じた際に起こります。
そのため、1方向であれば基本的には問題ないです。術後早期から積極的に行うわけではありませんが、切開した部分の強度が得られるのが約3ヶ月程度とされていますので、その時期から行うとより安全です。
ただし、術中にカップの設置位置などによって脱臼しやすいケースは時折いらっしゃいますので、ここは手術記録などを見ておきたいところではあります。私自身もここの情報がないまま、脱臼の危険性がある方向へのアプローチをすることは少し抵抗があります。もしも確認できそうであれば、前方開角や外方開角、ステム前捻などを確認してみて下さい。
また確認した後に、脱臼の危険性がなければ、アプローチを行うのですが、個人的には単体でストレッチをかけたりはあまりしないです。
勿論それでも良いかとは思いますが、結構本人の恐怖心が出てしまいます。ですので、ウエイトシフトで勝手に股関節内転が生じるように誘導したり、横歩きをやや股関節内転位で誘導したりと、動的な運動の中で賦活する機会が多いです。