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回答させていただきます。
殿筋を促通し、それ以外の筋を抑制したいという事と解釈して、私見を述べさせていただくと、、
相反抑制
伸張反射
視覚刺激
筋収縮イメージ
負荷量
3次元的
荷重位置
抵抗位置
触圧刺激
このあたりを組み合わせています。
全ての肢位で共通して出来るのは
【筋収縮イメージ】、【触圧刺激】です。
予め書籍やアプリを用いて、狙いたい筋の場所や走行、筋収縮時の筋腹の盛り上がりの触診をします。正直これだけでもかなり変わります。
また、荷重下だと目的筋以外を抑制すると言うのはかなり困難です。単一筋を極力狙うなら、非荷重下を推奨します。
では具体例を。
例えば歩行で大殿筋を賦活させたいなら、
踵接地(荷重位置)とタッピング(触圧刺激)を併用します。
立位においては、骨盤から対側踵方向に向けて徒手抵抗を加えます。この時、最も殿筋が働く角度を探して行うと良いです。結構変わります。
臥位でのクラムシェルにおいても、【抵抗位置】を膝あたりにするのと、大転子付近から抵抗を加えるのとでは、筋腹の盛り上がりが違ってきます。
背臥位での股関節外転においては、【負荷量】が大きいとTFLや中殿筋の負荷が加わりやすいですが、軽負荷だと小殿筋がメインになります。低負荷高回数がおすすめです。
側臥位での股関節外転においても、壁に踵をつけて外転させ、股関節伸展を維持し、かつ外旋を組み込み【三次元】での運動をすることで、中殿筋後部線維を選択的に狙うことが可能です。
補足
梨状筋、筋膜張筋、起立筋、長内転筋ともに筋緊張が高くなりやすい筋ですよね。
※もし、狙いたい筋以外の筋の緊張が高い場合は、先に筋腱移行部を圧迫して緊張を低下させるのも効果的です。個別筋をスタティックストレッチするのもおすすめです。
目的筋の場合は、殿筋をストレッチ肢位にもっていき急激に戻すバリスティックストレッチ【伸張反射】を用いることも準備段階として有用です。