返信先: 膝偽痛風について

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#638
池田拓未
キーマスター

回答させていただきます。

まず偽痛風はピロリン酸カルシウム結晶が関節軟骨に付着して起こります。そのため、X線では関節軟骨石灰化像を認めます。ここはDrのみならずセラピストでも確認できるものだと思います。

痛みのメカニズムとしてはこの石灰が関節内を浮遊し、滑膜を刺激した結果、滑膜炎となり、急激な痛みが数日間持続します。臨床上は変形性膝関節症と併存していることが多いので、偽痛風の痛みが単独で出るというよりも、OAによって生じた軟骨片や骨片により滑膜炎と同時に痛みを発していることが多い印象です。

対応としては、ピロリン酸カルシウム濃度をコントロールすることはできませんので、関節液の穿刺や安静、NSAIDsの投与が一般的に行われています。そして膝OA併発例は膝OAに対するアプローチも有効です。

以上になります^^