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2022年11月11日 11:45 PM
#6457

キーマスター
回答させていただきます。
数年後の疼痛として考えられる要因としては、
姿勢の変化+体幹背部筋の弱化による筋筋膜性腰痛か、椎体内クラフトによる偽関節が考えられますね。
圧迫骨折急性期に、圧潰進行を食い止められなかった場合、円背進行に至る可能性が高いです。
この姿勢変化に加え、圧迫骨折急性期〜回復期に臥床期間が長くなると、体幹背筋の廃用性筋力低下が見られます。
姿勢変化(円背)により、外部体幹屈曲モーメントが高まりますが、体幹背部筋が弱化するとこの需要に答えられず、筋内圧が上がる動作の際に疼痛が生じる可能性があります。
よって、この場合は筋力増強と姿勢指導がアプローチのポイントとなります。
次に偽関節ですが、骨折すると椎体体に亀裂が入ります。
ここに空隙ができたまま治癒することがあります。
椎体内不安定性と関連があり、慢性痛になりやすいです。
体幹伸展時の離開ストレスで疼痛が生じる時もあるため、
過度な関節運動は控える指導が必要となります。