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補足情報ありがとうございます^^
ご質問は疲労時の疼痛の評価や治療の流れについてでしたが、症例によって全く異なりますので、今回は提示していただいた症例ごとに僕の見解をお伝えできればと思います。
【TKA後の症例】
部位としては鵞足が痛みの原因となっている可能性が考えられます。そのため、まずは鵞足部、鵞足構成筋単体での圧痛所見と伸張テストを確認します。もしも何かしらの鵞足部の痛みが出現していた場合、その原因となっている部分への介入が必要になってきます。例えばTKA前から下腿が過外旋しており、外側に持続的な伸張ストレスがかかっている場合は下腿外旋アライメントに対して介入しなくてはなりませんし、股関節が内旋位になりやすく、相対的に下腿外旋が強いられている場合であれば、股関節外旋方向の可動域訓練や外旋筋群の筋力強化や筋持久力トレーニングが重要になってくるかと思います。
【扁平足の症例】
扁平足の病態から考えるとアーチが潰れており、長時間の立位では足底腱膜への負担が増大します。そのためシンプルに足底腱膜炎が疑われます。また足底脂肪体の癒着や柔軟性低下も考えられます。足底脂肪体は踵部脂肪体が足底まで伸びたものですが、こちらも痛みの原因になることは多いです。なかなか1〜2時間立位後の足底脂肪体の状態を把握することは厳しいかもしれませんが、介入中に足底脂肪体の柔軟性を左右で比較し、少しでも硬さを認める場合は、押圧刺激や圧迫した状態での内外側や上下へのグライドにて柔軟性改善を図ると良いかと思います。
両症例ともに現在の得られている情報からの仮説ですが、少しでも参考になっていれば幸いです!!!