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回答させて頂きます^^
脚長差には基本的に2種類あります。
・構造学的脚長差
→先天的な奇形や骨切り術後などによるもの
→これは外科的手術以外では改善困難
・機能的脚長差
→筋の短縮や筋力低下によるもの
→短縮筋へのストレッチ、弱化筋への筋力強化トレーニングにより改善可能なことが多い
そして今回のご質問にあるような骨盤の歪みが関連しているものは”機能的脚長差”に分類されるかと思います。
評価としましてはまずはざっくり上前腸骨棘(ASIS)の高さを左右で比較し、骨盤の傾斜を確認します。
さらに左右ともに棘果長(ASIS〜内果)と転子果長(大転子〜外果)を測定し、その結果を元に原因を判断していきます。
機能的脚長差は”見かけ上の脚長差”ですので、棘果長にも転子果長にも左右差はないはずです。もしもその時点で左右差があるようでしたら画像所見も合わせ、再度構造学的脚長差を疑う必要があります。
ここもクリアして本当に見かけ上の脚長差であることが確認できましたら、骨盤傾斜している原因を探ります。
例えば、右の腰方形筋が短縮していれば、右骨盤が挙上位になりますし、右の大腿筋膜張筋が短縮していれば右骨盤が下制位になる可能性があります。
また筋力低下も疑う必要があり、中殿筋筋力低下により骨盤が水平に保てないといったこともあります。
細かく言うときりがないのですが、骨盤に付着する筋(中でもラテラルライン)の状態を把握し、原因を明らかにする必要があるかと思います。
それが明らかになってしまえば、あとは現状を患者さんに説明し、対象筋へのストレッチや筋トレを継続していくという流れがスムーズかと考えています。
参考にされてみて下さい^^