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2021年10月16日 12:02 AM
#999

キーマスター
回答させていただきます。
①腸腰筋の筋力低下を腓腹筋で代償する
②腓腹筋の筋力低下を腸腰筋で代償する
つまり、【腸腰筋ー腓腹筋の関連性】ということですね。
この代償しあう、お互いに歩行の蹴り出し〜振り出しを補完しあう関係は「トレードオフ」と言われています。
トレードオフとは、「何かを得ると別の何かを失う。」という意味なので、代償しあう関係性ということですね。
どういうことか?
もう少し紐解いていきます^ ^
歩行中に足関節での蹴り出しを強く意識すると、腸腰筋の筋活動が低下するとの報告があります。また、逆に足関節での蹴り出しを弱く意識すると逆の結果になります。(1) この論文フリーなので、ぜひご一読ください^ ^
つまり、腸腰筋活動を減らして腓腹筋で代償しているということですね。
【臨床応用】
股関節疾患の方で、股関節による振り出しを促通したい時は、足関節底屈による意識が無いかを確認し、なるべく股関節で降り出す意識を強めるといった工夫をすると良いと考えられます。
(1)Hiroshige Tateuchi et al. Immediate effects of different ankle pushoff instructions during walking exercise on hip kinematics and kinetics in individuals with total hip arthroplasty
Gait Posture. 2011 Apr.